Meta広告のサイトリンクとは?
Meta広告の「サイトリンク」とは、広告の下部に追加リンクを表示する拡張機能です。広告のクリック領域を広げ、ユーザーに複数の選択肢を提示できることで、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)の向上が期待できます。
主に以下のようなリンクを設定可能です:
- 商品カテゴリページ(例:新商品一覧)
- 特定のキャンペーンページ(例:期間限定セール)
- 会社情報やFAQページ など
以下、イメージとなります。なお、サイトリンク付きの広告は、Facebookモバイルフィードの広告配置にのみ配信できます。

公式のヘルプページはこちらです。
サイトリンクを使うメリット
Meta広告にサイトリンクを追加することで、以下のようなメリットがあります。
1. 広告の情報量が増える
広告1つで複数のページを同時に訴求でき、ユーザーにとって有益な選択肢が増えます。
2. 広告面積が拡大する
広告の視認性が高まり、スクロールを止めさせる効果も期待できます。
3. 離脱を防ぎ、コンバージョン導線を強化
関心のあるページへ直接誘導できるため、目的ページへの到達率が上がります。
4. クリック単価(CPC)の最適化にも貢献
CTRが向上することで、広告品質スコアが改善し、結果的にCPCが抑えられる可能性もあります。
サイトリンクの設定方法(Meta広告マネージャー)
- Meta広告マネージャーにログイン
- 広告セット>広告レベルへ進む
- 「広告アセットを編集」をクリック
- 「広告の拡張機能」内の「サイトリンク」を選択
- 表示名(リンク名)とリンク先URLを入力
- 保存して完了
最大で20個までのサイトリンクを登録できますが、広告に実際に表示されるのは2〜4個程度です。どのリンクが表示されるかは自動的に最適化されます。
サイトリンクを活用するポイント
- 目的別にリンクを設計する(購入/資料請求/FAQなど)
- 短くわかりやすいリンク名にする
- モバイルでの表示も確認する
- 効果検証し、定期的にリンクを更新する
よくある質問(FAQ)
Q. サイトリンクはすべての広告で表示されますか?
A. 表示は確約されておらず、Metaの最適化によって自動的に表示されます。
Q. サイトリンクの効果は測定できますか?
A. Meta広告マネージャーで各リンクのクリック数などを確認できます。
Q. リンクの表示順は指定できますか?
A. 順番はMetaが最適化するため、手動での指定はできません。
成果につながりやすい業界や業種は?
サイトリンク機能は、ユーザーに複数の選択肢を提供しやすくするため、さまざまな業界や業種で成果改善につながる可能性があります。特に以下の業界や業種で効果が期待できます。
ECサイトや小売業
複数の商品カテゴリやキャンペーンページ、人気商品へのリンクを提供することで、ユーザーが興味を持つ商品ページに直接アクセスできます。 そのため、購入プロセスの短縮や、特定商品の売上増加につながります。
旅行業界
旅行プラン、ホテル予約、観光スポット情報など、異なるページにリンクすることで、ユーザーに総合的な旅行情報を提供できます。そのため、複数の興味を引くプランを提示することで、予約や問い合わせの増加が見込めます。
不動産業
賃貸物件や売買物件のリスト、見学予約ページ、エリア情報など、さまざまなページへのアクセスを提供し、ユーザーの興味に合わせた選択肢を広げます。そのため、見込み客が目的の情報に簡単にたどり着けるので、物件閲覧や問い合わせの増加が期待できます。
教育・研修業界
コース情報、受講料、無料体験クラスなどの異なるページにリンクすることで、受講希望者に多くの情報を一度に提供できます。そのため、受講者が目的のコースやサービスを見つけやすくなり、受講申込や問い合わせの増加が期待されます。
B2Bサービス業
各種サービス紹介ページ、導入事例、問い合わせフォーム、資料ダウンロードページなど、ビジネスパートナー向けに重要な情報へのリンクを一度に提供可能です。そのため、ユーザーが求める情報に迅速にアクセスできるので、リードジェネレーションやコンバージョンが向上します。
美容・健康業界
サロンメニュー、キャンペーン、予約ページ、レビューなどをサイトリンクに追加することで、ユーザーが関心を持つサービスにすぐにアクセスできます。 そのため、予約の増加や新規顧客の獲得に貢献します。
金融サービス業
複数の金融商品(ローン、保険、投資商品)や相談窓口へのリンクを提供し、ユーザーが最適なサービスを選びやすくなります。そのため、特定の金融商品の申し込みや問い合わせの増加が期待されます。
飲食業
メニュー、特別オファー、予約ページ、店舗情報などにリンクすることで、ユーザーの関心に応じた情報に直接誘導できます。そのため、店舗予約やキャンペーン参加の促進、来店数の増加が期待されます。
ソフトウェア・SaaS業界
製品概要、価格ページ、導入事例、無料トライアルページなど、異なるページへのリンクを提供し、見込み顧客に詳細情報をスムーズに届けられます。そのため、コンバージョン率の向上や、見込み顧客の興味を引きやすくなります。
このように、サイトリンク機能は、ユーザーに多様な選択肢を提供できる点が強みであり、特に多様な製品やサービスを扱っている業界では非常に効果的です。ユーザーが求める情報に迅速にアクセスできることで、コンバージョン率やエンゲージメントが向上しやすくなります。
使用することによるデメリットは?
サイトリンク機能は多くの業界や業種で効果を発揮しますが、特定の状況や業種によってはデメリットや適さない場合もあります。以下にいくつかのデメリットや、向いていないと考えられる業界・業種を挙げます。
クリック分散による成果の低下
サイトリンクに複数のリンクを追加すると、メインのコンバージョンを目的としたページへのクリックが分散する可能性があります。特にコンバージョンが1つのページで行われる場合、他のリンクにユーザーが誘導されることで成果が減少する可能性があります。
例:特定のランディングページや1つのコンバージョンパス(例えば単一の商品購入や申し込みページ)に集約させたいキャンペーンでは、クリックが分散すると効果が落ちることがあります。
広告の複雑化
サイトリンクを使うことで広告が複雑になり、ユーザーがどのリンクをクリックすべきか迷う可能性があります。特に単純明快なメッセージが重要な場合、リンクが多すぎると混乱を招くリスクがあります。
例:単純でストレートなメッセージを伝えたい場合や、1つの重要なアクション(例えばイベント参加やキャンペーン応募)を促す際には、逆効果になることがあります。
効果測定の難しさ
サイトリンクを複数追加すると、各リンクの効果やユーザーの行動を個別に追跡しなければならず、分析が複雑になる可能性があります。特に少数のコンバージョンが目的のキャンペーンでは、どのリンクがどの程度寄与したのかを把握するのが難しくなることがあります。
例:広告効果の精密な測定が求められる業種では、リンクが多いと分析が煩雑になる場合があります。
向いていない業界・業種
上記のデメリットを考慮して、向いていない業界や業種は以下のようなものではないでしょうか。
サービスや商品が単一で明確な業界(単一商品やサービス業)
例:単一製品メーカーやシンプルなサービスを提供するビジネス
理由:サイトリンクの利点は複数の選択肢を提供できることですが、1つの製品やサービスに特化している場合、リンクが多すぎるとユーザーを迷わせる可能性があります。例えば、単一の商品しか販売していない企業や、1つの特定のアクションに誘導したい場合(例:特定のイベント参加)、複数リンクは不要です。
リードジェネレーションを1ページで行うB2Bサービス
例:コンサルティングやソフトウェアの無料トライアル、サービス申し込みのランディングページ
理由:B2Bのリードジェネレーションキャンペーンでは、通常1つのコンバージョンパス(例:資料請求や無料トライアルの申し込み)にフォーカスします。サイトリンクを増やすと、ユーザーが余計なページに誘導され、最終的なコンバージョンにたどり着かないリスクがあります。
ターゲット層が特定のアクションに集中している業界
例:イベント集客や特定キャンペーンの申込がゴールの業界
理由:イベントの参加申し込みやキャンペーン応募が目的の場合、ユーザーを1つの明確な行動に導く方が効果的です。サイトリンクで別のオプションを提示すると、目標からそれてしまうことがあります。
コンテンツ量が少ない業種
例:新興ブランドやスタートアップ企業
理由:サイトリンクを使うためには複数のリンク先が必要ですが、まだコンテンツが少ない場合、適切なリンクを提供できないことがあります。リンク先が充実していないと、サイトリンク機能の恩恵を最大限に活かせません。
ブランド認知目的の広告
例:大手ブランドのイメージ広告
理由:ブランド認知度を高めることが主目的の場合、サイトリンクによって多くのページへ誘導する必要がない場合があります。この場合、シンプルなメッセージでブランドのイメージを強く訴求する方が効果的です。
まとめ|Meta広告で成果を伸ばすならサイトリンクの活用が鍵
Meta広告におけるサイトリンク機能は、CTRやCVRを向上させる有力な広告拡張手段です。広告の訴求力を高めるだけでなく、ユーザーにとっても利便性の高い導線設計が可能です。まだ活用していない場合は、今すぐ設定を検討してみましょう。