だいぶ期間が空いてしまい、久しぶりの投稿となってしまいました。
ここ1ヶ月間、お仕事の依頼をいただくことが少し増え、その打ち合わせと準備でバタバタしておりました。嬉しい限りでございます。
その中で、Yahoo広告のご依頼をいただき、「これはどうすれば?」みたいなことが起きたので、ここにまとめます。
※おそらく個人で運用代行を行なっている人にありがちなことだと思います。
Yahoo広告管理ツールのログイン方法
Yahoo広告管理ツールを利用するには、Yahoo! JAPANビジネスIDと連携したYahoo! JAPAN IDによるログインが必要となっています。つまり、以下2つがそれぞれ必要となります。
- Yahoo! JAPANビジネスID
- Yahoo! JAPAN ID
Yahoo! JAPAN IDに関しては、個人でいつでも簡単に取得可能ですが、電話番号に紐づくため、基本的には1人1つとなります。
Yahoo! JAPANビジネスIDに関しては、広告アカウントを作成した際に発行されます。またビジネスIDは、従業員1人につき1つずつ発行されます。発行数に制限もありません。なので企業であれば、1つのアカウントの中で従業員登録をすることで、複数人にビジネスIDが発行されます。
個人で運用代行をしている人の中には、自分で広告アカウントを作成している人は少ないかもしれません。その場合、クライアント側で従業員登録をしてもらい、発行されたビジネスIDと自分のYahoo! JAPAN IDを紐づけることで、ログインが可能となります。
問題点
ここで発生するのが、運用アカウントが増えた時にログインができなくなる問題です。
ビジネスIDに関しては、クライアント側で無限に発行できるので問題ないのですが、Yahoo! JAPAN IDに関しては個人で発行するもので、且つ電話番号に紐づくため複数発行することが難しいです。
つまり、複数アカウントの運用が出来なくなってしまいます。
「せっかくご依頼いただいたのにどうすればー!?」って感じでしたが、調べていく内に「これなら解決できるのでは?」となりました。それがMCCアカウントの作成です。
MCCアカウントとは?
Yahooのヘルプページに以下のように記載があります。
「MCC(マイクライアントセンター)アカウント」とは、検索広告およびディスプレイ広告において複数のアカウントを束ねるためのエンティティです。
MCCアカウントを作成し複数のMCCアカウントや広告アカウントをまとめることで、予算管理や広告運用、権限管理などを効率的に行えます。主に以下の場合において、MCCアカウントの利用をお勧めします。
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044414?language=ja
- 多くのアカウントを管理する場合
- 「権限管理を一本化したい」「ディスプレイ広告で、アカウントをまたいだオーディエンスリスト共有やレポートを利用したい」などの希望がある場合
「多くのアカウントを管理する場合」 まさにこれでは?!となりました。
イメージはこんな感じです。
つまりルートMCCを作成すれば、その中に複数のアカウントを紐づけることが可能となります。
ルートMCCとは企業が所有する全てのMCC、および広告アカウントの最上位に位置するMCCアカウントで、企業が作成されるとその企業に対してルートMCCが1つ作成されます。
まとめ
整理するとこんな感じです。
- 自分でYahooビジネスセンターで企業登録
- ルートMCCが作成される
- 発行されたビジネスIDとYahoo! JAPAN IDを紐づける
- クライアントのアカウントに発行されたビジネスIDを招待してもらう
これで1つのYahoo! JAPAN IDで複数の広告アカウントにログインすることができるようになります。
Googleに慣れているとなかなかに不便ですが、現状ではこれが正規のやり方っぽいので、めんどくさがらずにやってみてください。