Googleデマンドジェネレーションをやってみた

Google

23年10月から、Googleでデマンドジェネレーションキャンペーン(以下、DGC)が利用開始になりました。

※一部アカウントではまだ未実装で、11月までに自動的にアップグレードするそうです。

10 月より、デマンド ジェネレーション キャンペーンは Google 広告のすべての広告主様にご利用いただけるようになります。これに伴い、同月よりファインド キャンペーンはデマンド ジェネレーション キャンペーンにアップグレードできます。ファインド キャンペーンのアップグレードをご希望の場合は、Google アカウント チームにお問い合わせください。また、特に担当の Google アカウント チームがない場合は、ファインド キャンペーンは 11 月までに自動的にアップグレードされます。

https://support.google.com/google-ads/answer/13695389?hl=ja

早速、私が運用するアカウントでも配信を実施してみたので、所感をお伝えしようと思います。

キャンペーンの配信準備

まず、管理画面のキャンペーンも、「ファインドキャンペーン」→「デマンドジェネレーションキャンペーン」に変更になっています。

それでは早速、新規キャンペーン作成を進めていきますが、キャンペーンの新規作成画面も「Demand Gen」と変更になっています。

また、ファインド同様に、商品フィードを用いた配信も設定可能です。

キャンペーンの目標に関しては、以下3つの選択が可能となっています。

  • コンバージョン
  • クリック数
  • コンバージョン値

地域の設定に関して、デフォルトが広告グループ単位となっています。

記載あるように、キャンペーン単位で設定をすると、公開後に変更が出来ないようなので、広告グループ単位で設定するのがベターかと思われます。

デバイスもかなり細かく設定ができるようになっています。

スマートフォンとタブレットに関しては、詳細ターゲティングの設定が可能となりました。

オペレーティングシステムでは、AndroidやiOSなどを選択することができ、バージョンも選択できるようになっています。以下、iOSの例です。

例えば、アプリでは対象外のOSがあったりするので、これを設定することで対象外のユーザーを除外できそうですね。

デバイスのモデルでは、AndroidではGoogleやHUAWEIなど、iOSではiPadやiPhoneなどを選択できるようになりました。

例えばiPhoneでは、11や12など、シリーズを選択することができるようになっています。

iPhoneケースや保護フィルムなど、特定のユーザーにしか購入されない商材などでは、設定することで成果が見込めそうです。

ネットワークでは、Wi-Fiと国名が選択できるようになっています。

Wi-Fiを選択すれば、Wi-Fi接続時のみに配信、楽天モバイルを選択すれば、楽天モバイル回線を使用しているユーザーに配信をすることが可能です。

例えば、楽天モバイル会員向けのキャンペーンを配信する際には、楽天モバイルを選択。新規入会キャンペーンの配信をする際には、楽天モバイル以外を選択すれば既存会員以外に配信ができるので、より精度の高い配信が見込めるでしょう。

続いて広告作成画面です。

まず、以下3つを選択できるようになっています。

  • シングルイメージ広告
  • 動画広告
  • カルーセル画像広告

ディスプレイキャンペーンでは、画像と動画は1つの広告内で設定しますが、DGCではそれぞれ選択して作成するようになっています。

そのため、「ショート動画に配信が出るようになったけど、動画が作れないから配信するの厳しいな…」などの心配は不要です。これまで通り、画像のみでの配信も可能です。

また、広告名をつけることが可能となりました。これまでラベルを使ってわかりやすくつけていた方もいるかもしれませんが、DGCでは不要となりました。

※しかしルールでは「広告名」は使えないので、必要に応じてラベルもつけることが必要となります。

あとはこれまで同様の入稿となります。

実際の配信結果

今回、ショート用の縦型動画のみを入稿して配信を実施しました。1週間ほど配信した結果が以下となります。

「分類」から「広告フォーマット」を選択すると各配信面の結果が確認できます。

インプレッションの94%がショート動画への配信となっています。もちろん他の配信面にも出てしまうため、可能であれば横長動画も入稿することをオススメします。(Googleも推奨しています)

またCPCが他の配信面よりも安価となっており、まだ配信している企業が少ないことも伺えます。まだベータ版でないアカウントも多くあり、配信できないアカウントもあるので、今後のCPCの動向には要注目です。

今後の注目ポイント

先日実施された「YouTube Brandcast」でも、YouTubeショートの利用が増加しているデータが発表されました。

「短い時間で隙間時間に見やすい」「動画を見るほどの時間はない時にサッと見やすい」などの声もあるようで、通常のYouTube動画とは利用シーンが異なるため、今後もっと伸びていきそうです。InstagramリールやTikTokなどを超える日も近いかもしれないですね。

2023 年 7 月の調査では、YouTube ショートの 1 日あたりの平均視聴回数は前年比 110% 以上の増加と大きく成長しています (*5)。

また、Z 世代(18 歳 〜 24 歳)のうち 70% は YouTube ショートを利用していると回答しており、特に若年層の利用が進んでいることがわかります (*6)。

https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/youtube-recap2023-2/

まとめ

現状としてはまだまだ配信している企業が少ないため、安価なCPCで配信をすることができる点はDGCの優位性だと思います。

また、入札戦略で「クリック数の最大化」を選択できるようになったので、流入目的で配信するのであればオススメのキャンペーンと言えるでしょう。

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